「介護業界からの転職成功サロン」をご覧頂き、ありがとうございます。
私は、新卒時代に社員3名のベンチャー企業に入社してから、システム系の中小企業、大規模コールセンターや介護施設などに未経験で転職をしてきました。
また、働きながら専門学校に通い、資格を取って新たな職種に就くことも経験しています。
現在は取得した資格を活用して、介護施設での専門職に就いています。
現在介護業界で働いている私が今一番伝えたいことがあります。
それは、「若い人は、一度は介護業界を離れる転職をするべき」ということです。
なぜ若い人は一度介護業界を離れるべきなのか?
若い人が介護業界を一度は離れるべき大きな理由を、下記にまとめました。
- 高い専門性が身につく職場ではない
- 一般的なPCスキルが身につかない
- 若いうちは未経験業界への転職ハードルが低い
- 給料が上がりにくい
- 「介護業務経験がある」でいつでも出戻りができるから
これらの理由について、詳細つきでお伝えしていきます。
高い専門性が身につく職場ではない
介護施設で長年働くことで、手に入れられる専門性について考えたことはありますか?
例えばここに、介護業務を10年やってきた人と、介護経験半年の人がいるとします。
その2人を、ヨーイドンでそれぞれ別の介護施設で仕事をしてもらった場合、どれくらい技術や経験の差がでるでしょうか?
おそらく、経験10年と経験半年では、そこまでの差は出ないと思います。
もちろん、10年介護士をやってきたことは凄いことですし、細かいところの手際の良さなどは、10年経験者にはとても適わないでしょう。
しかし、半年でも介護業務を経験をしていれば、ある程度の基礎的な流れはわかるはずです。基礎的な流れがわかれば、1から10まである程度終わらせることができます。
しかも、介護業務はその職場独特のルールなどもありますから、10年経験者だとしても1人だけでは完璧な仕事はできないでしょう。たとえば、食器の置き場所一つでも職場によって違うわけです。
職場が変われば経験10年も経験半年も、そこまでの差がなくなってしまうのが介護施設での働き方です。
一般的なPCスキルが身につかない
あなたは、ワードやエクセル、パワーポイントなど、基本的なオフィスのソフトを使えますか?もし使えないとしても、落ち込むことはありません。簡単で便利な使い方は1日もかからずに覚えることができます。
しかし、基本的なオフィスソフトは介護士の現場ではあまり使われていません。
少しエクセルをいじる程度はさわったことがあるでしょう。では、簡単なシフト表の作成はできますか?パワーポイントで簡単な資料作成はできますか?
「できる」と答えた方は、おそらく介護施設で得た知識ではなく、学校やその他の場所で覚えた知識ではないでしょうか?
このような「オフィスソフトの使い方」程度であれば、通常業務の副産物として覚えていくことも多いですが、介護施設ではPCスキルが自然と身につく業務は少なく、スキルの向上は見込めません。
若いうちは未経験業界への転職ハードルが低い
あなたが若ければ、特に20代であれば未経験の業界への転職チャンスは非常に高いです。
「チャンスがあれば他の業界で働いてみたい」「自分は介護士に向いていないんじゃないか?」「もうちょっと年収を上げたい」「憧れの業界で仕事をしてみたい」
転職を考え始めるきっかけは様々ですが、「他の業界にチャレンジしたい」といった場合、介護士としてしか働いてこなかった30代後半の人よりも、20代前半の方が転職を成功させられる可能性は高いです。
また、30代だとしても、未経験で働ける業界は他にも多くあるので、納得のいく転職はもちろん問題なくできますが、20代と比べるとやはり可能性の幅は狭まります。
20代でも30代でも、新しいことにはより若いうちにチャレンジすることが本当に大切です。
給料が上がりにくい
介護士の給料は上がりにくいです。処遇改善手当の拡充などで改善しようとする姿勢は見られますが、今後介護士の給料が大幅に上がるということは考えにくいです。
入職のハードルが低く、ある程度の研修で1日の仕事を多少回せる(飲食店やコンビニ、普通のオフィスではそうはいきませんよね?)となれば、必然的に最低賃金は低く設定されていますし、昇給も厳しいです。
派遣で働くなど、一時的に給料の高い働き方を選ぶことはできますが、将来的に年収400万円、500万円といった収入を得るには、介護福祉士の資格を取って、管理者、責任者となり、ステップアップしていく必要があります。
「介護業務経験がある」でいつでも出戻りができるから
介護施設の専門職として、介護士の面接に同席させてもらうこともあります。
面接の中で「数年前に介護士として働いていました」というだけで、物凄くその人材が輝いて見えます。
「介護業界で働いたことがある」というだけで既に大きな財産です。
介護業界から離れても、戻ってこれるの?
イベント業界、IT業界、損保業界、副業を合わせると小売業界、、、色々な業界を見てきました。その中で、介護業界は、とにかく入り口が広いです。
20代だろうが50代だろうが、よっぽど変な人じゃなければ未経験者の入職が可能です。介護業界は現在でも常に人手不足の状態です。
政府の予想では、今後も要介護者の需要は増え続けて、介護従事者も必要になります。
「やはり自分には介護業界が合っている。」と思ったら、その時に戻ればOKです。
転職ってそんなに簡単にできるものなの?
自分は、4度の転職を経験しています。どの転職でも転職サイトを活用し、納得のいく転職ができたと思っています。
「働いてみたいIT業界で働きたい」
「専門学校に通うために、条件にあった職場で働きたい」
「技術をつけるために、現場仕事の多い職場で働きたい」
「通勤時間が短くて、定時で帰れるような職場で働きたい」
優秀でもなければ、目立った資格も持っていなかった私が、なぜ自分の目的に合った転職ができているのか?答えは簡単です。
転職は思っている以上に簡単だからです。
収入だけを上げたいと思えば、業務は大変だけど収入を上げることができる職種を探せばいいです。
あまりお金はいらないけど、とにかく時間に都合のつく職場を探したいと思えば、そのような職種を探せばOKです。
要は、その時々の自分のライフスタイルにあった求人を探して、そこに応募すればいいだけです。
転職活動をするには何から始めればいいの?
まずは求人を見るところから始めましょう。
求人情報を見ることで、自分の職場の待遇と比較してみたり、他の業界の仕事を想像したり、自分がここで働く場合に必要なスキルを考えてみたりすることで、転職がリアルのものとして身近に感じられます。
求人情報を見たうえで「まだ転職はしなくていいや。」と思うこともあれば「可能であればこの職場に転職したい!」と思うことなどもあるでしょう。
まずは、「転職する」ということが当たり前にある人生の選択肢の一つとして、認識することから始めるのが成功への第一歩です。